Classici giapponesi con furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate
それにあのゆうべの三人兄弟の家族の中では一番高い処に居るおじいさんの梟はもうすっかり眼を泣きはらして頬が時々びくびく云い、泪は声なくその赤くふくれた眼から落ちていました。
もちろんふくろうのお母さんはしくしくしくしく泣いていました。乱暴ものの二疋の兄弟も不思議にその晩はきちんと座って、大きな眼をじっと下に落していました。又ふくろうのお父さんは、しきりに西の方を見ていました。けれども一体どうしたのかあの温和しい穂吉の形が見えませんでした。風が少し出て来ましたので松の梢はみなしずかにゆすれました。
空には所々雲もうかんでいるようでした。それは星があちこちめくらにでもなったように黒くて光っていなかったからです。
俄かに西の方から一疋の大きな褐色の梟が飛んで来ました。そしてみんなの入口の低い木にとまって声をひそめて云いました。
「やっぱり駄目だ。穂吉さんももうあきらめているようだよ。さっきまではばたばたばたばた云っていたけれども、もう今はおとなしく臼の上にとまっているよ。それから紐が何だか変ったようだよ。前は右足だったが、今度は左脚に結いつけられて、それに紐の色が赤いんだ。