Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かえるのゴムぐつ

新編風の又三郎

宮沢 賢治

Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate

Aozora Bunko

けれどもただひとついいことは、みんな大抵寝てしまったんだ。さっきまで穂吉さんの眼を指で突っつこうとした子供などは、腹かけだけして、大の字になって寝ているよ。」

穂吉のお母さんの梟は、まるで火がついたように声をあげて泣きました。それにつれて林中の女のふくろうがみなしいんしいんと泣きました。

梟の坊さんは、じっと星ぞらを見あげて、それからしずかにたずねました。

「この世界は全くこの通りじゃ。ただもうみんなかなしいことばかりなのじゃ。どうして又あんなおとなしい子が、人につかまるような処に出たもんじゃろうなあ。」

説教の木のとなりに居た鼠いろの梟は恭々しく答えました。

「今朝あけ方近くなってから、兄弟三人で出掛けたそうでございます。いつも人の来るような処ではなかったのでございます。そのうち朝日が出ましたので、眩しさに三疋とも、しばらく眼を瞑っていたそうでございます。すると、丁度子供が二人、草刈りに来て居ましたそうで、穂吉もそれを知らないうちに、一人がそっとのぼって来て、穂吉の足を捉まえてしまったと申します。」

「あああわれなことじゃ、ふびんなはなしじゃ、あんなおとなしいいい子でも、何の因果じゃやら。