Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

Leggi 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.076 caratteri · 256 schermate

Aozora Bunko

生徒時代には身なりにとんちゃくなく、高等女学校や早稲田大学出の人たちの間へはさまり、新時代の高級女優となって売出そうという人が、前垂れがけの下から八百屋で買って来た牛蒡と人参を出してテーブルの上へのせておいたまま「これはお菜です」とその野菜をいじりながら雑誌を一生懸命に読出したということや、他の生徒たちと一所に帰る道で煮豆やへ寄って、僅かばかりの買ものを竹の皮に包ませ前掛けの下にかくし「これで明日のお菜もある」といった無ぞうさや、納豆にお醤油をかけないで食べると声がよくなるといわれると、毎日毎日そればかりを食べて、二階借りをしていたので台所がわりにしていた物干しには、納豆のからの苞苴が稲村のようなかたちにつみあげられ、やがてそれが焚附けにもちいられたということや、卒業間近くなって朝から夜まで通して練習のあったおりなど、みんながそれぞれのお弁当をとるのに、袂のなかから煙の出る鯛焼を出してさっさと食べてしまうと、勝手にさきへ一人で稽古をはじめたということなど、そうもあったろうとほほえまれる逸話をいろいろと聞いている。

「須磨子は地方へゆくと、座員のお弁当まで受負うのですとさ。