Classici giapponesi con furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Leggi 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.076 caratteri · 256 schermate
「先生のピストルは何処へやっちゃったのだろう。いくら探しても見つからない。私が死にやしないかと思って誰れか隠したのよ」
と呟やいていたそうだ。
彼女に近い人のなかには泣かれ役という言葉があった。青い布をかけた卓の上に、大形の鏡がおいてある室が彼女の泣き室なのであった。彼女は孤独でいる時は、その鏡のなかへ具合よく写ってくる壁上にかけた故人の写真を見ては泣いている。人がはいってゆけば、その人を対手にして尽ることなく、綿々と語り、悲嘆にくれるので、慰めようもなくて、捕虜になるのは禁物だと敬遠しあったほどだった。
かつ子にわか子という二人の養女は、まだやっと十二、三位で二人とも郷里の親戚から来ている。
も一人いつぞや「人形の家」のノラを演じたときに、幼ない末子を勤めた女の子があった。あれは松井の子だったのではないかしら、あんまりよく似ているというようなことを、今度その少女も葬式に来たときに内部の人は言った。しかしその少女のことは遺書にはなかった。二人の養女にもよい具合にしてやってくれと書いてあっただけである。かつ子といった方が相続者になったが、須磨子の母親のおいしという、七十の老女が後見人になり、縁類の某海軍中将がその管理人になった。