Classici giapponesi con furigana
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ひのあたるもん
日の当たる門
小川 未明
Leggi 日の当たる門 (ひのあたるもん) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4641 caratteri · 10 schermate
」
「もういい。あや子さんが、いちばんうまい。達ちゃんはだめ。」と、三ちゃんが、点をつけました。
「僕、もっとうまく歌えるやい。」と、達ちゃんは、不平をいいました。
「こんなこと、もうよしたーと。」と、一人が、叫びました。
「だめ、こんどあっちへいくんだ。原っぱへいって、戦争ごっこをするんだ。気をつけ、前へ!」
三ちゃんは、号令をかけました。そして、自分が、いちばん先頭に立って、テンテンテ、テンテンテ、トテトテト――と、口でらっぱのまねをして、威張っていきました。その後から、みんながついて、あちらの横町の方へまがって見えなくなってしまいました。
ちょうど、そのじぶん、門のある家のお勝手もとのガラス戸が、ガラ、ガラとあく音がしたのです。ほおと両手を赤くした女中が、お使いにいこうとして、門のところまでくるとびっくりしました。
「まあ、どこのわるい子供だろう、こんないたずらをして。」と、しばらく立って、あっけにとられながら、門の上や、石畳の面や、塀に書かれた白い丸や、どろんこの丸を見つめていました。
この家のおじいさんが口やかましいので、毎朝、女中さんは、つめたいのをがまんして、門をふいたり、石畳をゴシゴシとたわしで、みがくのでありました。