Classici giapponesi con furigana
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Leggi 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.306 caratteri · 300 schermate
と、同情するようにいってくれるので、私は、その老婦人には、夏の前その二階がりの女のところに一カ月あまりいる時分にも話したことのなかった、女との長い間の入りわけを打ち開けて愚痴まじりに聴いてもらうこともあった。母親にもその後またそこで一、二度出会ったことがあった。彼女は、ちょっとそこまで来たついでに立ち寄ったというような様子であった。私は母子の言葉を信じて、無論もうその二階には八月以来いないのだが、娘の奉公しているところがそこから近いので、そんなにして、すぐ隣家へでも行くようにして会いに来た足ついでに、以前厄介になっていたこの老婦人のところへも立ち寄るのだと思っていた。
「あんたはんのこの間おいいやしたこと、あの娘に話してみましたら、あの娘のいうのには、あんたはんがまた上京の方へおいでやしたら、一遍話しに寄せてもらいます言うていました」母親は、私が家を持つから、そこへ来てもらいたいという話を、顔を見るたびに言うと、そんな返事をしていた。
その間に月が変って十月になり、長い間降りつづいた秋霖が霽れると、古都の風物は日に日に色を増して美しく寂びてゆくのが冴かに眼に見えた。