Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うつりが

日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江

近松 秋江

Leggi 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.306 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

と、わざといって笑っていった。

すると女主人は、自然にそっちへ話を向けてきて、

「お園さんにお会いやしたか」といって訊いた。

「ええ此間初めて一遍会いました」

「病気はどうどす。わたしも一遍見舞いにいこういこう思うて、ねっからよういきまへん」

「病気はもう大したこともなさそうです。一体不断から病人らしい静かにしている女ですから」

すると若奴も傍から、

「ほんまにそうどす。お園さんはおとなしい人どしたなあ。姐さんあんな静かな人おへんなあ」

私はだんだん話をそっちへ進めて、

「病気で気が変になったというのは、あれは真実なのですか」といって女主人に訊ねた。

「そりゃ本間どす」と女主人は真面目な顔になって、「初めは私たちも熱に浮かされてそんなことをいうのか思うていましたが、そのころ病気の方はもうとうに良うなって、熱もないようになっているのに異うたことをいい出したので、さあ、これは大変なことになった思うて心配しました。……あんたはんもよう知っといやすとおり、あの人たち母子二人きりどすさかい、同じ病気になるのやったかてまだお母はんの方やったら困っても困りようがちがいますけど、親を養わんならん肝腎の娘が病気も病気もそんな病気になってしもうてどうしようもなりまへんもんどすさかい。