Classici giapponesi con furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Leggi 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.605 caratteri · 76 schermate
あなたは人のいい、しんせつな方らしいから、どうぞしばらくわたしをうちに置いて養って下さいませんか。きっとお礼はしますから。」
「うん、うん、置いてやるぐらいわけのないことだ。だがお礼をするってどんなことをするつもりだい。」
「へえ。見世物でいろいろおもしろい芸当をして見せて、あなたにたんとお金もうけをさせて上げますよ。」
「ふん、芸当っていったいどんなことをするのだい。」
「さあ、さし当たり綱渡りの軽わざに、文福茶がまの浮かれ踊りをやりましょう。もうくず屋なんかやめてしまって、見世物師におなんなさい。あしたからたんとお金がもうかりますよ。」
こう言われてくず屋はすっかり乗り気になってしまいました。そして茶がまのすすめるとおりくず屋をやめてしまいました。
そのあくる日夜が明けると、くず屋はさっそく見世物のしたくにかかりました。まず町の盛り場に一軒見世物小屋をこしらえて、文福茶がまの綱渡りと浮かれ踊りの絵をかいた大看板を上げ、太夫元と木戸番と口上言いを自分一人で兼ねました。そして木戸口に座って大きな声で、
「さあ、さあ、大評判の文福茶がまに毛が生えて、手足が生えて、綱渡りの軽わざから、浮かれ踊りのふしぎな芸当、評判じゃ、評判じゃ。