Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

Leggi 日本の諸国物語 (せっしょうせき) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.040 caratteri · 158 schermate

Aozora Bunko

「うん、おれか。おれは頼まれたから、この川に橋をかけようと思って考えているのだ。」

といいました。

すると鬼は顔じゅう口にして、ぎえッ、ぎえッ、ぎえッと、さもおもしろそうに笑いました。そうして、大きな歯をむき出したまま、

「ふ、ふ、ふ、お前、いくら名人でも、大工にゃあこの橋はかからないぞ。」

といいました。

「じゃあ、だれならかかる。」

「そりゃあこのおれならかかるよ。」

「じゃあ頼む、お前さん後生だ、代わりにかけておくれ。」

「そりゃあかけてやってもいいが、何をお礼にくれる。」

「そりゃあかけてくれればなんでも上げるよ。」

「じゃあお前、その目玉をよこせ。」

「なに、目玉だ。」

大工もこれには少し驚きましたが、なにその時はその時でどうにかなるだろうと思って、

「よし、よし、お安い御用だ。」

といって、承知してしまいました。

二

大工はそれなりうちへ帰って、ゆっくり一寝入りして、あくる日また、何気なしに川へ出てみました。すると、川の水は一向引いていませんが、まさかと思っていた橋が、半分以上も、みごとにその上にかかっているので、びっくりしました。

「こりゃあじょうだんじゃあないぞ。