Classici giapponesi con furigana
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いも
日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)
佐左木 俊郎
Leggi 日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二) (いも) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.241 caratteri · 54 schermate
平吾等は、田圃から上って、水揚げ水車のところへ駈けて行った。
*
森山が、疲労と睡眠不足との身体を炎暑に煎りつけられて、日射病系の急性霍乱で死んでから、そこの小作人達は、代る代るに水揚げ水車を踏んだ。
併し、その翌年からは、誰もそれを踏むものが無かった。例え小作料を計算に入れないにしても、そんなことをして収穫したのでは、とても合わないからだった。都会の大工場が機械の力で拵えた沢山の物を生活に必要としている彼等が、それを買うために、そんな手数のかかる耕作をしてはいられないのだった。だから、そこは畠にするより仕方が無かった。
黒い地帯は、併し、松埃が葉にこびりつくので、桑畠にもならなかった。仕方がなく、その一部が野菜畠にされた。全部野菜を作っても、それを捌く途が無いからだった。そして秋から、麦を作ることなどが話されていた。其処にそのまま残されてあった水揚げ水車は、毎日毎日松埃を浴びて、白木造りだったのが、真黒になって突立っていた。
――一九二九・一二・三――