Classici giapponesi con furigana
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
Leggi 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 154.771 caratteri · 313 schermate
如松は始め、恵陰嶺を越え来る時にも、落馬して額を傷つけたが、この乱軍の最中にまた馬から落ちた。井上五郎兵衛望み見て忽ち馬を馳せて将に槍を如松に付けようとした。明将李有昇馬を寄せて之を遮り、やっと他の馬に乗せて退かせる事を得たが、有昇自らは弾丸に中って戦死した。李如梅の如きは、金甲の倭を手ずから射殺すと云うから、日本軍の一隊長と渡合って之を倒しているわけである。この様に明軍も奮戦したけれどもやがて寒雨到り行動は益々敏活を欠くのに対して、日本軍は左右の高地から十字火を浴せたのでついに支うべくもなくなった。激戦の高潮に達したのは正午頃であるが、間もなく明軍の総退却となり、日本軍は之を恵陰嶺まで追撃した。だが長追は無用と云うので立花の先鋒小野和泉馬を横えて日本軍を制し、隆景亦休戦を命令した。京城に凱歌を挙げて帰ったのはその日の暮方で明国朝鮮連合軍の首を斬ること六千余級であると云う。碧蹄館の戦即ちこれである。
さて大敗を喫した李如松は開城に退いて明朝へ上奏文を送ったが、その中に曰く、
「賊兵の都に在る者二十余万衆寡敵せず、且臣病甚し、他人を以て其任に代えんことを請う」