Classici giapponesi con furigana
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
Leggi 日本婦道記 (にほんふどうき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.885 caratteri · 27 schermate
花世はむきになって膝を寄せた、「そうわかったら伺わずには置けません、仰しゃいましよ、あちらの方はどなたですの」
「そうよ、ぜひ伺わせて頂かなくては」としんも覗きこんだ、「……もうお隠しになってもいけません、あちらの方はなんと仰しゃいますの、誰にも申しませんから伺わせて、……ねえ」
でもと云いながらあきつは身が震えた、なにも云うな、黙っていよう、けんめいにそう自分を抑えたが、どうしようもないちからにひきずられる感じで、震えながら、「ほんとうにあなた方だけですのよ」と云ってしまった。
「ええ大丈夫ですよ、決してひとには申しませんわ、ですから聞かせて下さいまし、それはどなたですの」
「……吉村、吉村大三郎さまですの」
「まあ吉村の大さま」花世がびっくりしたように眼を瞠った、「……あのあばれ者の大三郎さまですの」
「まあ花世さま失礼な」しんは軽く睨みながら、「……ぶしつけなことを仰しゃるものではありませんよ、それはお酒もあがるしあばれ者という評判ですけれど、大さまはお先手の足軽小がしらで、ご人品もあのとおりおりっぱではありませんか、あきつさまとはきっとお似合のめおとにお成りですよ」