Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 25.679 caratteri · 52 schermate
九月六日
日本なんか、やっと薄手の二色三色という気がしさえする。尤も、和郎が、批評(藤村、秋声の作品)のとき、このような人生に対する積極的、意志的理想主義の日本の文学が、廃頽の欧州文学に向って持つ価値というようなことは同感だ。
九月六日(月曜)
朝Yと一緒に出かけ網野さんのところに行く。二時頃まで喋り、北村へ行く。先生留守。助手に網野さんを紹介す。飯田橋でYと落合い、吾妻橋までゆきツーリングで百花園にゆく。四日の大暴風雨の後なので、荒れ、まだ紫苑なども咲かないので大してよくはなかったがお成の間の上からの眺望一寸よかった。雁来紅、はちす、黄蜀葵、百日紅、水引、その他。前川で食事(吾妻まで汽船で。白髯の長い橋、川の上の舟のポツリと赤い、青い灯、暗い空、稲妻、一寸印象つよい風景)。三人ともよく食べ、黒ビール美味かったが赤くなるのがいやでのめぬ。雨なり、又ツーリングをよんで、日本橋により、アミノさんのところまでかえって、一服。かえりに玉川電で雨。長く待合所のくらいところにサダをまって居、こわかった。
〔欄外に〕
『光子』の出た心祝のつもりなり。アミノさん、十月までに奈良に行く故、東京のなごりがおしそうに見えた。