Classici giapponesi con furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate
早く行ってやれ。」
おばあさんは私の顔を見ると言った。
「あたくしはね、あたくしのお墓を見てびっくりいたしましたのですよ。私は生きてるのか、死んでるのか分りませんでね。」
やっと分った。苳を摘みに来たおばあさんは、寒竹の籔の中に、小犬を埋めたしるしの石を見て呆然としてしまったのだった。
またある日、湯川老人が私の前に言いわけなさそうに立った。
「ばあさんを、ちと、悪くしてしまいましてな。」
小さな眼をパチパチと伏せた。あとから離れの住居へいってみると、身寄りの男たちが二、三人いた。彼らは具合わるくモズモズした。
おばあさんの体が生体なくグニャグニャになったというのだ。レウマチで関節の自由がよくなかったので、台湾からよい薬を持って来たから飲ましたのだといった。それならば暗い顔をする訳はないがと思うと、効きすぎたのだとまた言った。それは湯川氏の婿の一人の士族で、官吏をやめて日清戦争に台湾に従軍し、そのまま居ついてしまった土佐弁の、日本人ばなれのした人だった。
「台湾では、チトチトやってもよく効くのを、おばアさん一時に飲んだでナア、いや、別に、悪いもんでも、叱られるよな薬でもないが、チト強いでナア。