Classici giapponesi con furigana
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
Leggi 早耳三次捕物聞書 (はやみみさんじとりものききがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.050 caratteri · 20 schermate
」
ぽんと吐月峯を叩いた三次、
「だが伊助どん、待ちねえよ。ただの難癖言掛りじゃすまねえことを、そうやって担ぎ込んで来るからにゃあ、先方にだってしかとした証拠ってものがあろうはず。」
「へえ。あっしもそこを突っ込みやしたが。」
「何ですかえ、その亀安の番頭は、お藤さんが珊瑚を釣る現場を明瞭見たとでも言いましたかえ。」
「めっそうな!」
「そんならいってえ、何を証拠に、お藤さんに疑えをかけたんですい?」
なんでも番頭の話では、お藤が店へはいると間もなく、そこにあった珊瑚が一つ失くなったことに気がついたので、店じゅう総出で探したが見当らないから、この上はと理解を付けてお藤を奥へ伴れて行き、一応身柄をさぐろうとしたら、お藤はその手を振り解いて泣きながら逃げ帰ったという。
「親分、身柄調べたあひどうがしょう。あっしもそこを言ってやりやした。瘠せても枯れても他人の嚊あへよくも――。」
「でなにかえ伊助どん。そう追っかけてまで捩じ込んできたんだから、此家で、お前さん立会えのうえで、改めて身柄しらべをしたろうのう、え?」
「へえ。」
「品物は、出やしめえの?」
「親分、それが出ねえくらいなら、お藤も死なずに済むはず――。