Classici giapponesi con furigana
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あかるきせかいへ
明るき世界へ
小川 未明
Leggi 明るき世界へ (あかるきせかいへ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7747 caratteri · 16 schermate
「もう驚くことはない。おまえを苦しめた風は遠くへ去ってしまった。これから後は、私がおまえを見守ってやろう。」と、太陽はいいました。
木の芽は、生まれて出た世の中が予想をしなかったほど、複雑なのに頭を悩ましました。そして、空恐ろしさに震えていました。
「おまえは寒いのか。なんでそんなに震えているのだ。」と、太陽は、怪しんで聞きました。
木の芽は、風に吹かれて、体がたいへんに疲れてきました。そして、のどがこのうえもなく渇いていたので、ただ雨の降ってくれることを望んでいましたが、しかし、そんなことを口に出していいもされずに、不安におそわれて震えていたのです。
「かわいそうに、おまえは、ものがいえないほど寒いのか。それで、震えているのだろう。もう安心するがいい。風は、あちらへいってしまった。私が、おまえを思いきって暖めてやるから。」と、太陽はいいました。
そして、太陽は、急に熱と光をましました。その熱は雲を散じてしまいました。そして、やっと地の上に伸びたばかりの木の芽は、小さな葉がしぼんで、細い幹は乾いて、ついに枯れてしまいました。
太陽は、そのことには気づかずに、日暮れ方まで下界を照らしていました。