Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.240 caratteri · 52 schermate
「へい。そうですかい。栃尾さんはさッきウチへカサを返しに来たから、するてえと時田さんが行方不明かね。だって若い男だもの、一晩ぐらい沈没したってフシギはないさ」
「さ。それがだ。実は今晩、見合いとか、なんとか重大な要件だから、至急居場所をつきとめて貰いたいと、実のところはこういう内々の警察には珍しい大そう粋なことで頼まれたのだよ」
「なるほど。そうですかい。それにしては、そんなこと、ゆうべは一言も仰有らないね。ブッ。笑わせるよ。口論の元というのが実際つまらん話じゃないか。母里さんのウチは田舎のお盆や何かで皆さん帰郷して、残っているのはあの方ひとり、あと四人の召使いだけだってね。その中の三人までがカミナリのたびにテンカンを起すそうで、すると正気で残るのが何とかいう女中一人だそうだよ。それが大そうなベッピンだってね。カミナリが鳴りだしたから、泥酔した時田さんがオレを泊めろと母里さんに云う。皆さん留守だし、正気なのはアノ子だけだから、オレに手を握らせろなんてネ。酔ってのイタズラだが、云い方がしつこくて、あくどいね。それで栃尾さんが怒ったのさ。いえ、母里さんじゃないよ。