Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.713 caratteri · 54 schermate
夜になると神経がたかぶって眠れないばかりでなく、しばしば激痛が襲いかかって死の恐怖と闘わなければならなかったからだ。
夜の十時から朝の七時までが成子の勤務時間であった。全作の不安は夜があけると落ちつくから、朝食を与えて七時ごろ彼の睡眠を見てひきさがる。
大伍の勤務は十時からだが、七時から十時までの三時間は女中のナミ子がつなぐことになっていた。しかし全作はその時間にはたいがいグッスリねむっていて、まず用はない。
さて、成子に代って昼の部をつとめる時信大伍がなぜ附添いに選ばれたか、これがどうもフシギであった。
サナエ夫人は夫婦甚だ相和さない十年間のツキアイがもとで笑いを忘れた女であるから、身辺の世話を女房に頼みたくない全作の気持はわかる。けれどもいかに血をわけた弟にせよ、鼻ヒゲをたてた中年男が病人の糞便の始末を職業とするのは適当だとは思われない。大伍は若年のころは放浪癖があって、中年に至るまで何をやっても成功せず、四十の年配にあっても、食いつめたあげくが自由党の壮士となって結成式に板垣総理万歳を叫んだ。それも暮しの工夫なら無いよりはマシだが、二三年のうちに彼の自由思想はさッさと死んで、兄貴のところへころがりこんだ。