Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.486 caratteri · 57 schermate
そのとき母の杉代がひそかに加十をつれて報光寺を訪れ、和尚の弟子にして仏門に入れてくれないかと頼んだ。
「鬼が親類一同を集めて申渡すには、ただいまより親子の縁を切って加十を勘当するからには、もしも加十にひそかに情けをかける者はもはや親類ではなくてオレの敵だと思うからお前らもそう思えと云うたそうな。それで親類中に加十の面倒を見る者がない。鬼のことだから友達もおらぬ。恩儀を感じている者もおらぬな。そこで親類が手をひくと加十の味方は天下に一人も居らなくなって路頭に迷うことになる。そこで仏門に入れたい、お前の弟子にしろ、と云いおる。この貧乏寺に弟子が来おるとオレの酒の量を減らしおることになるだけだから、ちょうど本山へおもむく用があったを幸い、鬼の子を連れて行って京都の寺へ捨ててきてやった」
加十はその京都の寺に足かけ二年ほど辛抱したが、ぬけだして遊ぶ味を覚え、やがて寺をでてヤクザの群にはいってしまった。その後の生死も不明だということである。
「奥さんがなくなってから鬼の才川さんも心境が変ったそうですが……」
「そうかいな。年に一度オレをよんでお布施をくれてタケノコメシをおごってくれるから、心境が変っているのかも知れんが、オレは昔も今も鬼とツキアイがないから知らんな。