Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.755 caratteri · 62 schermate

Aozora Bunko

この家屋敷をそッくり貰うこともできらアな」

半日がかりで邸内クマなく探しまわった。店の方から持参の日用品とガラクタの類しか現れないが、身体検査で再び久五郎の懐中から三千円なにがしを発見して、

「隠すより現るるはなし、じゃないか。先日の家捜しの時にはなかった三千円だ。してみれば、まだまだ、あるな」

ジロリと睨んで、三千円を懐中に入れた。彼らは立ち去りかけたが、まだミレンがあるらしく、隣室でごてついて、

「やっぱり、ここにはないのよ」

「じゃア、どこだ?」

「典六。薄々感づいているのは、アレだけよ」

「フム」

周信は考えこんでいるらしかったが、

「典六が最後にチヂミ屋へ行ったのは、いつのことだ」

「いつが最後とは覚えがないけど、ウチの用でチョイ/\来ていたわ」

「チョイ/\行くようなウチの用がありやしないじゃないか」

「フフ。私に用があったのさ。私のプライベートな部屋へ。今だから、申上げますけど、そんなわけよ。それぐらいのイタズラせずに、あんな埃ッぽいウチに住んでられやしないわよ」

「バカ!」

周信の怒気は意外にも噛みつかんばかり真剣だった。

「キサマ、典六に喋ったな」

「いいえ。