Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.354 caratteri · 49 schermate
新十郎は彼をむかえ入れて、
「おまえが旦那を見かけなすった最後の時はいつごろだえ」
「私は昨晩は八時にヒマをもらいまして、遊びにでておりまして、旦那にはお会いしておりません。御承知でもございましょうが、昨日は五日、水天宮さまの縁日でございます。この日は夜ッぴてこの通りも混雑いたしますから、一日、五日、十五日の縁日に限って、当家は夜の十二時まで店をひらいております。ですが、店員全部居揃う必要もありませんので、五日の縁日には、私と正どんと文どんが夜の八時から休みをもらうことになっております。その代り、十五日の縁日には私どもが十二時まで働きまして、五日の居残り組が休みをもらうことになっております」
水天宮の縁日といえば、虎の門の琴平とならんで、東京随一の人出である。今では盛り場も移り変っているから、今の人には分らないが、当時は東京で最大の人出が水天宮と琴平の縁日なのである。浅草観音の縁日も、当時は遠く水天宮に及ばなかった。
この縁日の日は、朝の未明から深夜に至るまで、混雑きりもない。東京の人々はいうまでもなく、近郷近在十数里からワラジをはいてこの賑いを楽しみにくる農家の人々も数が知れない。