Classici giapponesi con furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate
それ、躓くまい、見当を狂わすなと、俯向きざまに、面をぱくぱく、鼻の穴で撓める様子が、クン、クンと嗅いで、
(やあ人臭いぞ。)
と吐きそうな。これがさ、峠にただ一人で遣る挙動じゃ、我ながら攫われて魔道を一人旅の異変な体。」
「まったく……ですね。」
と三造は頷いたのである。
「な、貴辺、こりゃかような態をするのが、既にものに魅せられたのではあるまいか。はて、宙へ浮いて上るか、谷へ逆様ではなかろうか、なぞと怯気がつくと、足が窘んで、膝がっくり。
ヤ、ヤ、このまんまで、窮いては山車人形の土用干――堪らんと身悶えして、何のこれ、若衆でさえ、婦人の姿を見るまでは、向顱巻が弛まなんだに、いやしくも行者の身として、――」
十一
「ごもっともですね。」
ちとこれが不意だったか、先達は、はたと詰って、擽たい顔色で、
「痛入ります、いやしくも行者の身として……そのしだらで、」
境は心着いて、気の毒そうに、
「いいえ、いいえ。」
「何、私もその気で仰有ったとは存じませぬがな、はッはッはッ。
笑事ではござらぬ。うむとさて、勇気を起して、そのまま駆下りれば駆下りたでありますが、せっかくの処へ運んだものを、ただ山を越えたでは、炬燵櫓を跨いだ同然、待て待て禁札を打って、先達が登山の印を残そうと存じましたで、携えました金剛を、一番突立て