Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほしじょろう

星女郎

泉 鏡花

Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate

Aozora Bunko

いや、粗いどころか冥加至極。も一つ唐草の透し模様の、硝子の水呑が俯向けに出ていて、

(お暑いんですから、冷水がお宜しいかも知れません。それだと直きそこに綺麗なのが湧いていますけれども、こんな時節には蛇が来て身体を冷すと申しますから。……)

この様子では飲料で吐血をしそうにも思われないから、一息に煽りました。実はげっそりと腹も空いて。

それを見ながら今の続きを、……

(ほんとに心細いんですわ。もう、おっしゃいます通り、こんな山の中で、幾日も何日もないようですが、確か、あの十三四日の月夜ですのね、里では、お盆でしょう。――そこいらの谷の底の方に、どうやら、それらしい燈籠の灯が、昨夜幽に見えましたわ……ぽっちりよ。)

と蓮葉に云ったが、

(蛍くらいに。)

そのままで、わざとでもなく、こう崖へかけて俯向き加減に、雪の手を翳した時は、言うばかりない品が備わって、気高い程に見えました。

(どんなに、可懐しゅうござんしたでしょう。)

たちまち悄れて涙ぐむように、口許が引しまった。

見ると堪らなくなって、

(そのかわり、また、里から眺めて、自然こうやってお縁側でも開いていて、フトこの燈火が見えましたら、どんなにか神々しい、天上の御殿のように思われましょう。