Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほしじょろう

星女郎

泉 鏡花

Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate

Aozora Bunko

貴婦人は神通川の方を裾で、お綾の方は立山の方を枕で、互違いに、つい肱枕をしたんですね。

トントントン跫音がして、二階の梯子段から顔を出した男がある。

お綾が起返ると、いつも病人が夢中で名を呼ぶ……内証では、その惚話を言う、何とか云う男なんです。

ずッと来て、裾から貴婦人の足を圧えようとするから、ええ、不躾な、姉を悩す、病の鬼と、床の間に、重代の黄金づくりの長船が、邪気を払うといって飾ってあったのを、抜く手も見せず、颯と真額へ斬付ける。天窓がはっと二つに分れた、西瓜をさっくり切ったよう。

処へ、背後の窓下の屋根を踏んで、窓から顔を出した奴がある、一目見るや、膝を返しざまに見当もつけず片手なぐりに斬払って、其奴の片腕をばさりと落した。時に、巴旦杏の樹へ樹上りをして、足を踏張って透見をしていたのは、青い洋服の少年です。

お綾が、つかつかと屋根へ出て、狼狽えてその少年の下りる処を、ぐいと突貫いたが、下腹で、ずるり腸が枝にかかって、主は血みどれ、どしんと落ちた。

この光景に、驚いたか、湯殿口に立った髯面の紳士が、絽羽織の裾を煽って、庭を切って遁げるのに心着いて、屋根から飜然……と飛んだと言います。