Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.865 caratteri · 432 schermate
まことに知恵のない話だとは思ったが、半七は差し当りここらの村々の名主をたずねて、誰か鷹を見付けたか、あるいは鷹を捕えたかを聞き合わせようとした。
庶人が鷹を飼うことは遠い昔から禁じられている。鎌倉時代、足利時代、降って徳川時代に至っては、その禁令がいよいよ厳重になって、ひそかに鷹を飼うものは死罪、それを訴人したものには銀五十枚を賜わるということになっていた。したがってそこらの村々で鷹を見つけ、又は鷹を捕えたものは、その村名主に届け出るにきまっている。足に緒をつけている鳥であるから、あるいは遠く飛ばないでここらの村の者に捕われまいとも限らない。こう思って、半七はまず名主の宅をたずねようとしたのである。
堤を降りた川の縁で、二人の女が真っ白な大根を洗っていた。それを見つけて、半七は声をかけた。
「もし、名主様の家はどこですね」
ふり向いたのはいずれも若い女であった。一人は頭の手拭をはずしながら答えた。
「名主様の家はこの堤をまっすぐに行って、それから右へ曲がって、大きい竹藪のある家ですよ」
「ありがとう。それから……姐さん達は、けさここらへ鷹の降りたという噂を聞かなかったかね」