Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.744 caratteri · 434 schermate
それが普通の奉公人の親許であれば、こちらから相当の弔い金を投げ出して、これで不承知ならば勝手にしろと突き放すことも出来るのであるが、たとい勘当とは云いながら、次右衛門は関口屋の惣領息子で、当主次兵衛の兄である。次兵衛は兄と闘うことは好まない。仲裁人らも兄を手ひどく遣り込めるに忍びない。そこへ附け込んで次右衛門は飽くまで横ぐるまを押すのである。こんにちの言葉でいえば一種の扶助料として、金千両を出せと彼は主張した。
云うまでもなく、この時代の千両は大金であるが、ひとり娘のお由をうしなっては、自分の老後を養ってくれる者がないから、一年五十両の割合で二十年分、すなわち千両の扶助料をよこせと云うのである。しかも一年五十両ずつの年賦は不承知で、金千両の耳をそろえて一度に渡せと、次右衛門は迫った。理窟のようでもあり、不理窟のようでもあり、仲裁人らもその処置に困って、結局三百両というところまで交渉を進めたが、次右衛門は断じて譲らなかった。
仲裁者もあぐねて手をひこうとする時、次右衛門は白髪まじりの鬢の毛をふるわせて云った。
「次兵衛は現在の兄を追い出して、家督を乗っ取った奴だ。