Classici giapponesi con furigana
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とけいやしきのひみつ
時計屋敷の秘密
海野 十三
Leggi 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.481 caratteri · 74 schermate
「なあんだ、そんなことかい、ちょっともふしぎでも怪事件でもないや」
「ぼくたちは、時計屋敷がおそろしいところだと思いこんでいたので、こわいこわいが、今みたいに、二人の八木君を考えることになったんだよ」
「そんな風に、ぼくたちの頭がへんになるということは、もう時計屋敷の怪魔のためにぼくたちがとりこになっていたしょうこだよ、いやだね」
「そうじゃないよ、ぼくらの神経がちょっとへんになっただけのことさ、こんな塀なんか普通のくずれた古塀だよ」
「いや、へんなことがあるのさ」
と八木は顔をかたくしていった。
「あの洞穴の中にはいっていくとね、井戸みたいな穴があるんだよ。垂直に掘ってある穴だ、井戸かと思って、ぼくは中へ石を落としてみた。ところが、ぽちゃんともどぶんとも音がしない。だから井戸ではなくて、水のないから井戸だと分ったが、どうしてあんなところにから井戸が掘ってあるのか、ふしぎだねえ」
この八木が語ったから井戸の話は、他の少年たちをおどろかせた。
「へえーッ、なんだろうね、そのから井戸は……。あやしい井戸だ。調べてみようじゃないか」
「その井戸の中へ下りて行けるのじゃないかしら、きっと抜け道かなんかあるんだよ」