Classici giapponesi con furigana
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つきとてぶくろ
月と手袋
江戸川 乱歩
Leggi 月と手袋 (つきとてぶくろ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.541 caratteri · 80 schermate
これはうるさいことになって来たぞ。だが、そんなことは花田の誇張だ。新聞記事だけでも、迷宮入りの事件がたくさんあるじゃないか。警察なんかに、それほどの万能の力があってたまるものか)
「たいへんですね。しかし面白くもあるでしょうね。犯罪捜査はいわば人間狩りですからね。猟師が傷ついたけものを追っかけているのと同じですからね。或る検事が、おれは生れつきサディストだったから、最適任の検事になったのだと云っていましたが、捜査官も飛びきりのサディズムが味わえるわけですね」
克彦はふと挑戦して見たくなった。意地わるが云って見たくなった。
「ハハハハハ、あなたはやっぱり文学者だ。そこまで掘りさげられちゃ、かないませんよ。だが、煎じつめれば、おっしゃる通りかも知れませんね」
そこでまた、ふたりは声を合わせて笑った。
その夜、ベッドの中で、克彦はあけみに、この事件に明智小五郎が関係していることを話して聞かせた。あけみの顔色が変った。彼女は克彦の腕の中でふるえていた。ふたりだけになると、お互に弱気が出るのは止むをえないことだった。
彼らは午前三時ごろまでボソボソと話し合っていた。