Classici giapponesi con furigana
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つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
Leggi 月世界探険記 (つきのせかいたんけんき) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.351 caratteri · 29 schermate
とミドリがいった。
「やはり貴女の電子望遠鏡にうつった白点を真先に探険するつもりですよ。途中いろいろと観測しましたが、あれは大きな孔なんですネ。しかも地球にある階段に似たものが見えるんですよ。ひょっとすると、人間が作ったものかも知れませんネ」
「ああ、もしや六角博士や兄が生きていて、その階段を築いたのではないでしょうか」
「さあ……」艇長は、十年前に探険に出かけた博士たちが今まで月世界に生きているものですかと云おうとして、やっと思いとどまった。「それならいいのですがねえ」
「あたしも御一緒に参りますわ。ああ嬉しい」
そのとき進少年が、艇の底にある倉庫から上ってきた。
「艇長さん、食料品がすこし心細くなったよ。直ぐ引返すとしても、帰りの路は半分ぐらいに減食しないじゃ駄目だ。ことに水が足りやしない。なにしろ一つの水槽の中に、記者の佐々おじさんが隠れていたんだものねえ。あはははッ」
それを聞くと、猿田飛行士は、ギョロリと眼玉を動かした。
艇はその間にだんだん下降して、とうとう真白な砂地にザザーと砂煙りをあげながら着陸した。
ここに哀れを止めたのは、密航者の佐々砲弾だった。