Classici giapponesi con furigana
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つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
Leggi 月世界探険記 (つきのせかいたんけんき) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.351 caratteri · 29 schermate
艇長とミドリと進の三人は、あまりの思いがけぬ出来ごとのため、死人のような顔色になって駈けつけたが、もう間に合わなかった。ただ艇の繋いであったところに、マスクを被った人間が一人、脚をピストルで撃たれて朱に染まって倒れているのを発見したばかりだった。
それを助け起してみると、なんのこと、艇内に残っているように命じてあった佐々記者だった。彼は深傷に気を失っていたが、ようやく正気にかえって一行に縋りついた。
「猿田飛行士が、艇にひとり乗って逃げだしたのです。はじめ猿田さんは、金塊を持って艇内に入って来ましたが、もう一度取りにゆくから一緒にゆけといって、私を先に地上に下ろすと、私の隙をうかがってドンとピストルで撃ったのです。今だから云いますが、あの人は恐ろしい殺人犯ですよ。私が砧村にある艇内に忍びこむ前のことでしたが、小屋の前に立っていた人(羽沢飛行士のこと)をピストルで撃ち、待たせてあった自動車にのって逃げるのをハッキリ見て知っているのです。全く恐ろしい人です」
「ああ、それで分ったわ。猿田は月世界の黄金目あてに是非この探険隊に加わりたくて、羽沢さんを殺したんですわ。