Classici giapponesi con furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Leggi 木曾川 (きそがわ) di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.659 caratteri · 52 schermate
白帝城は絶勝の位置にある。
私は更に俯瞰して、二層目の入母屋の甍にほのかに、それは奥ゆかしく、薄くれないの線状の合歓の花の咲いているのを見た。樹木の花を上からこれほど近く親く観ることは初めてである。いかにも季節は夏だと感じられる。
絶壁の上の楓の老樹も手に届くばかりに参差と枝を分ち、葉を交えて、鮮明に澄んで閑かな、ちらちらとした光線である。
幾百年と経った大木の樟は樹皮は禿げ、枝は裂けていい寂色に古びている。その梢の群青を鴉がはたはたと動かしてとまる。かおォかおォである。古風な白帝城。
水道の取入口は河に臨んで、その城の絶壁の下にあった。
私たちは城を降りると、再び暑熱と外光の中の点景人物となった。ひらひらと、しきりに白い扇が羽ばたき出した。
公園からだらだらの阪を西谷の方へ、日かげを選み選み小急ぎになると、桑畑の中へ折れたところで、しおらしい赤い鳳仙花が目についた。もう秋だなと思う。
簡素な洋風の家がある。入口は開けっぱなしで、粗末な卓に何か仕事しているワイシャツの人がある。役場の老人が寄って行って挨拶する。幽かに私の名をいっている。
私たちは洞門に入る。