Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みらいのちかせんしゃちょう

未来の地下戦車長

海野 十三

Leggi 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.930 caratteri · 85 schermate

Aozora Bunko

「ええと、それは、まあ、こっちの話なんですが、とにかく、そんな場所があったらおしえて下さい」

「そうじゃなあ。ひろびろとして、木がなく、土がやわらかで、草がみじかいところというと……」

お百姓さんは、しばらく首を曲げていたが、やがて、とんと足をふんで、

「あるよ、あるよ。この道を、むこうへ、一キロばかりいって、左を見ると丘がある。まわりには松の木が生えているが、その丘の上は、三十万坪もあって、たいへんひろびろとしている。そこがいいだろう」

「そんなところがあるのですか」

「いってみなさい。あまり人がいないよ」

生きている地下戦車

その夜、一郎は、もぐらのはいった箱を、車にのせて、お百姓さんにきいたその丘のうえへいってみた。ぼんやりと西の空に、月が出ていた。なるほど、そこは、ひろびろとしている。三十万坪はあろう。

芝草らしいものが生えているが、草は、同じくらいに、短くかられている。ねころがっても、いいようなところであった。

「これは、いいところだなあ。ここなら、もぐらを放すのには、もってこいの土地だ」

一郎がもぐらを買いしめたわけは、夜になって、もぐらを放って、生きている地下戦車であるもぐらが、土を掘るところを見るつもりだったのである。