Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みらいのちかせんしゃちょう

未来の地下戦車長

海野 十三

Leggi 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.930 caratteri · 85 schermate

Aozora Bunko

そして車体には、小さな車輪が左右で十二個つき、なかなかいい恰好であった。

「どうだ、岡部。これは実現できるか、どうか。お前の意見は、どうか」

加瀬谷少佐は、かさねて、岡部にたずねた。

「はい。これは、前進しないと思います」

「前進しない。なぜか」

「たとえば、これを山の中腹に突進させたといたします。なるほど、この廻転鋸がまわれば、周囲の土をけずりますが、しかし前方の土をけずりません。ですから、この車体で前方へ押しても、前方から押しかえされますから、前進出来ません」

「なるほど。では、これを如何に改良せばよろしいか」

「自分の考えとしましては、この先の廻転鋸は力がありませんから、鋸でなく、錐にかえた方が有効だと思います」

「錐か。どんな形の錐を用いるのか。ちょっと、これへ描いてみよ」

「はい」

少佐に命令されて、岡部は、ちょっとたじろいだが、ぐずぐずしていることは出来ないので、鉛筆をとりあげた。そして、かんたんな図ではあったが、咄嗟に浮んだ形を、そこに描いてみた。〔第二図〕

第二図

「なんだ、これは? 芋か葉巻煙草かという恰好だな」

と、少佐は、にが笑いをして、岡部伍長の顔を見上げた。