Classici giapponesi con furigana
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じゅうどうとけんとうのころがりじあい
柔道と拳闘の転がり試合
富田 常雄
Leggi 柔道と拳闘の転がり試合 (じゅうどうとけんとうのころがりじあい) di 富田 常雄 (とみたつねお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3666 caratteri · 8 schermate
富田六段はいっこう疲れないが、かがみこんで相手のまわりをぐるぐるまわるモンクスのほうは、だんだん息が切れてくる。
「足を持ってなぐれ、なぐれ。」
わあ、わあという見物の中から、モンクスにこんな注文が出る。よしッ、とばかりモンクスは、いきなり富田六段の片方の足へ飛びついて、小脇に抱きかかえた! すかさず右の手をのばして、弾丸のような顎打の打撃、がんとあごへ飛ぼうとしたそのときだ。十分、相手にのしかからせた富田六段は、抱かれた足をモンクスの下腹に当てがうとみるや、気合い鋭く、
「えい!」
みごとなともえ投げの大業一本。モンクスのからだは空中でぐるッと一回転すると、だーんとあおむけにたたきつけられた。堅い板の間だ。柔道の受け身を知らぬモンクス、後ろ頭を板の間でしたたか打った。腰も打った。その痛さ!
「うう、うーむ。」
とうなったまま起き上がれない。顔をしかめてしゃがみこんだ。両手で頭をかかえこんだ。脳を打ったのでぼんやりしてしまったのだ。
富田六段はやっぱり寝たまま、にこにこ笑っている。
モンクスはがまんして、ふらふらと立ち上がったが、もう用心して近づかない。