Classici giapponesi con furigana
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かきのきのあるいえ
柿の木のある家
壺井 栄
Leggi 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 15.460 caratteri · 32 schermate
「ふうん。」
と、うなるような声を出し、
「おばあさん、ふたごでもいいの、人が笑わないの。」
とききました。おばあさんは平気のかおで、
「いいもわるいも、それはお前、おめでたが倍になったわけじゃないか。こんなめでたいことはめったにあることじゃない。だれが笑うもんかい。」
こんどはフミエがききました。
「おばあさん、どうしてふたごができたの。やっぱり一人の方がよかったでしょう。」
するとおばあさんはやっぱり平気でいいました。
「どうしてというておまえ、そりゃ神さまがさずけて下さったとでもいうようなものでのう。うちでは十年も子供が生れなんだから、いっぺんに二人生れたのかもしれんのう。なんしろ、ふたごというものはかわいいもんじゃ。おかあさんは御苦労じゃけれど、楽しみもまたふたつじゃ、そろいのべべをきせて、大きくなったらそろいの下駄はかせてそろいのおもちゃも買うてやる。二人そろうて歩き出して、そろうて学校へもゆく。そろうて大人にもなる。面白いでないか。」
おばあさんの話をきいているうちに、二人の心の中にはだんだん喜びがあふれ出してきました。ふたごというめったにないことが、自分のうちに現れたことで、その思いがけなさのために、二人は、どんなふうに喜んでよいのか、わからなかったのです。