Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かきのたね

柿の種

寺田 寅彦

Leggi 柿の種 (かきのたね) di 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 70.202 caratteri · 139 schermate

Aozora Bunko

……それが、ひどく彼に人間の肉体のはかなさ、たよりなさを感じさせた。

またある時、かたちんばの下駄をはいてわずかに三町ばかり歩いた。すると、自分の腰から下が、どうも自分のものでないような、なんとも言われない情けない心持ちになってしまった。

それから、……

そんな事から彼は、おしまいには、とうとう坊主になってしまった。(大正十年二月、渋柿)

*

生来の盲人は眼の用を知らない。

始めから眼がないのだから。

眼明きは眼の用を知らない。

生まれた時から眼をもっているのだから。(大正十年三月、渋柿)

*

アルバート・ケンプという男が、百十時間ぶっ通しにピアノを弾き続けて、それで世界のレコードを取ったという記事が新聞に出ていた。

驚くべき非音楽的な耳もあるものだと思う。(大正十年三月、渋柿)

*

眼は、いつでも思った時にすぐ閉じることができるようにできている。

しかし、耳のほうは、自分では自分を閉じることができないようにできている。

なぜだろう。(大正十年三月、渋柿)

*

虱をはわせると北へ向く、ということが言い伝えられている。