Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くわのきものがたり

桑の木物語

山本 周五郎

Leggi 桑の木物語 (くわのきものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.815 caratteri · 79 schermate

Aozora Bunko

おみつはもう十五歳で、みかけもすっかり娘らしくなったが、生来のませた気持はみかけよりずっと大人びていて、二人を弟かなんぞのように扱った。

「いい若いしがなによ、たまにはなか(吉原)へでもいってらっしゃい」

などと、きいたふうなことを云う。

「偉そうなこと云ってもだめよ、悠ちゃんなんか、梅干の種を鼻の穴じゃないの、――くやしかったら芸妓の情人でもつくってごらんなさい」

「なにょう云やあがる、こっちあ屋敷が本所にあるんだぜ」

悠二郎はむきになって口を尖らす。

「お屋敷が本所だからどうしたのよ」

「べらぼうめ、本所から深川はひと跨ぎだ、なあ信さん、こいつあなんにも知っちゃあいねえのさ、へ、可愛いもんさ」

「そんなら家へ伴れて来たらいいじゃないの、そんなお馴染があるんなら伴れていらっしゃいよ」

「べらぼうめ、こちとらあてめえのおっこちを見せまわるほど浅黄裏じゃあねえや、嘘だと思うんなら自分でいって聞いてみな、櫓下へいって当時こちらで信さんと悠さんに深間のお姐さんはどなたでござんすか、――こうきけば猫の仔でも教えて呉れらあ、ざまあみやがれ」

「そんならそっちへいったらいいじゃないの、こんな家へなんか来たって面白かあないでしょ、いらっしゃいよ、すぐ舟のしたくさせてあげるわ」