Classici giapponesi con furigana
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もりのいしまつ
森の石松
山中 貞雄
Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate
S=表
源兵衛、考えてる。
S=店
石松、お静に、
「お父っつあん怒ってたか」
「ううん」
源兵衛、呼ぶ。
「石松ッ」
石松、出て来る
「何だい父っつあん」
「石松、お前やくざに成りたけりゃなれ。清水へ行きたきゃ行って来い。俺は諦めてお静と二人で暮すから」
「そうかい。父っつあん許して呉れるかい。有難え、実はな、父っつあんが許して呉れそうにねえから、俺ァ今夜だまって家をとび出す決心で居たのだ」
「それ程までに思い詰めてるものを父っつあんはもう止めやしねえ……石松、今迄お前にはかくして居たが、俺も昔はやくざだった。これでも森の源兵衛と云やァ渡世人仲間じゃ少しは人に知られた男だった」
「矢張りそうだったのか。七五郎ン処のおっ母さんが話して居たが。俺ァまさかそんな事はあるめえと思って居たんだ。なーんだ、父っつあん、自分がやくざのくせに今迄俺がやくざになりてえと云うと目の色かえて叱るのは可笑しいや」石松は嬉しいから、多少はしゃいで言う。
源兵衛はしんみりと、
「石松、俺が昔やくざだったから……俺がやくざだったから、お前だけはやくざにしたくなかったんだ」(F・O)