Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かっこんとう

橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.213 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

私のような雷嫌いには、およそこれは、想像もつかぬ光景である。アレエ! と縋りつく方は、よろしい。これは、あり得ることである。私だって、縋りつくであろう。問題は、縋りつかれた男の方の、出方であった。ゴロゴロピカピカの真っ最中に、いくら艶かしく縋りつかれたからとてそんな恐怖のタダ中で、味な気なぞが起るものか! そんなバカをしたら、恐怖とアレが入り交じって、心臓が麻痺してしまうであろう。ゴロピカの最中は、二人でただ抱き合っていて、やがて、西の空が明るくなって、ゴロゴロが遠のいて、初めて人心地がついてから、抱き合ったが百年目とばかりに、そろそろ心臓がアレの方に向うのが、本当であろうというのが、私の意見であった。難しくいうと「古物語に現れたる、私の雷観」というところであろうか。しかし私の考えは、間違っていたことに、気がついた。

全世界の雷研究に及ぶ

抱きつかれた瞬間、心臓は恐怖とアレの二重働きをせず、恐怖はどこかへ行って、もっぱらアレに一重働きをするから、決して、心臓麻痺の心配は要らねえということに、気がついたからであった。そこで、私自身の体験へ、移ろう……。