Classici giapponesi con furigana
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しょうちゃんとおかいこ
正ちゃんとおかいこ
小川 未明
Leggi 正ちゃんとおかいこ (しょうちゃんとおかいこ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2418 caratteri · 5 schermate
東京の町の中では、かいこをかう家はめったにありませんので、正ちゃんには、かいこがめずらしかったのです。
「かわいいね。ぼくにもおくれよ。」といって、学校へお友だちが持ってきたのを三匹もらいました。
そして、だいじにして、紙に包んで、お家へ持ってかえると、みんなに見せました。
「あたし、こわいよ。」と、妹のみつ子がにげだしました。
「私も、はだか虫はきらいです。どうしてこんなものをもらってきたの?」と、お母さんがおっしゃいました。
正ちゃんのほかにはだれも、あまりかいこをかわいらしいというものはありませんでした。
「兄さん、どっかへ持っていってよ。」と、妹がたのみました。
「こんなにおとなしいのに、かわいそうじゃないか。」
「正ちゃん、おとなしいのではないのよ。しっかり紙に包んできたから、よわったんでしょう。」と、お姉さんがいいました。
「おまえ、くわの葉がなくてどうするつもり?」と、お母さんがおっしゃいました。
くわの葉は、正ちゃんが、もうちゃんと野村くんからもらうやくそくがしてありました。野村くんの家はすこしとおかったけれど、かきねに二本のくわの木があって、それをいくら取ってもいいというのでした。