Classici giapponesi con furigana
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しのよこく
死の予告
野村 胡堂
Leggi 死の予告 (しのよこく) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.149 caratteri · 34 schermate
殺人鬼の正体
「お易いことじゃ」
不思議な約束は、斯うして成り立ちました。
殺人鬼の正体
「足の勇」の専横は、三月二十三日の夜が明けると同時に始まりました。実に横暴極まる主人で、雇人は申すまでもなく、瑛子も、照子も朝の食事の時は、もうすっかりこの新主人「足の勇」の気違い染みた専断に腹を立ててしまいました。
「相手は非常に危険な人物だ、容易の事では勝てない」
というのが「足の勇」の意見で、伯爵以下家族奉公人全部を、階下の大サロンに集め、四方の門は勿論、玄関も、勝手口も、あらゆる窓と云う窓を悉く閉め切ってしまいました。
サロンに集まった人間は全部で十五名、これがこの家に住む全員です。食事一切はパンと缶詰物で間に合せ、女中をお勝手へも立たせません。十五名全部に対して厳重に身体検査をして、兇器薬品類を持って居ない事を確めたことは申すまでもなく、尾籠な話ですが、一人では便所へ立つことも許さないと言う厳重な警戒振りです。
「何だってこんな事をなさるの坊ちゃん」
勝気者の瑛子は一番先に「足の勇」に喰ってかかりました。
「見えざる敵に備えるためです」
「そんな者は何処に居るの」
「書生の大川と、敬太郎さんがその敵にやられました。