Classici giapponesi con furigana
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しいんのぎもん
死因の疑問
豊島 与志雄
Leggi 死因の疑問 (しいんのぎもん) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.260 caratteri · 27 schermate
それから、三上はずっと黙っていました。酒の燗が出来、有り合せの品で飲みはじめましたが、近さんはさがらせ、清さんだけを席に呼びました。
「君は利口なようで、実はばかだ。大ばかだ。」と三上は言い出しました。
わたくしは側ではらはらしましたが、三上はわたくしの口出しを差し止めました。
「君は僕の顔に泥をぬるつもりか。」と三上は言いました。
清さんは固くなって、差し俯向いていました。
三上はそれでも、よほど自制していたらしゅうございます。高い声も立てず、要点だけをきびしく説きました。
杉山のことは奥さんに任せておけば宜しい、僕は知らないふりをしておいてやる、と三上は言いました。肝腎なのは、君自身のことだ。僕が君のところへ、たとい酔ったまぎれにせよ、夜這いをするとでも思ってるのか。ひとを見下すにも程があるぞ。僕は花柳界には出入りをするし、奥さんの前だけれど、水商売の女とはあそぶこともある。然し、家の女中に手をつけるほど耄碌はしていない。旦那さまかも知れないと思ったのは、君の勝手な自惚れだが、そんな考えがどだい、僕の顔に泥を塗るというものだ。僕の社会的名声を台なしにすることだ。