Classici giapponesi con furigana
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みずあかをぎょうしす
水垢を凝視す
佐藤 垢石
Leggi 水垢を凝視す (みずあかをぎょうしす) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4841 caratteri · 10 schermate
いかにも通りすがりに、急がしそうになめた歯跡である。
しかもこれは、鮎が好んで岸近いところを溯上する習性を物語るもので、『はたなめ』の呼称が生れた所以である。『はたなめ』を『居付なめ』と間違ったら鮎は釣れない。
この川に鮎がいるか、いないかを確かめるにはなめ跡を見るに限る。ところが汀に近いところに、なめ跡があるからこれはたしかに鮎がいると思い込んで、釣ったところで掛るものではない。鮎は、そのなめ跡の付近にはいない。遠く上流へ溯上している。水垢を見ることに研究のつまない人は、『はたなめ』を『居付なめ』と誤認するものであるから、そこはよく注意せねばならないことだ。そして、溯上の道中にある鮎は、たとえ水垢についていても、居付鮎のように活発には争闘をしないものである。忙しく次から次へと溯上してしまう。
そこで『はたなめ』の多い年は、鮎の当り年だ、ということができる。鮎の大群が汀を溯上する時は、必ず岸に近い石に口をつけて行く。『はたなめ』の多いのを見ると嬉しいものだ。これと反対に『はたなめ』が尠いと、鮎は違い年だということが出来る。鮎が、沖ばかりを溯って、岸近い石に歯跡を残さない場合もあるが、鮎の習性から見て、それは極めて稀なことである。