Classici giapponesi con furigana
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えどがわらんぽしにたいするわたしのかんそう
江戸川乱歩氏に対する私の感想
夢野 久作
Leggi 江戸川乱歩氏に対する私の感想 (えどがわらんぽしにたいするわたしのかんそう) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6478 caratteri · 13 schermate
た生ぶ毛だらけの実物標本……そのようなものが力なくつながり合い、重なり合いながら描き出す白昼夢の交響楽……事実以上のこころの真実……虚偽以上の自然の虚偽……その純な、日本風な、ヤルセのない魅力に、私はスッカリ強直させられてしまいました。
……日本でもコンナ小説が生み出され得るのか……この種の小説で純日本式の気分を取り扱ったものとしては谷崎潤一郎のものを読んだ記憶があるだけであるが、これは又、全然、別世界を作った純真、純美なものではないか……と思うと、感激とも感謝とも形容の出来ない、タマラナイ読後感に囚われて、眼を大きく大きく見開きながら、いつまでもいつまでも同じクラ闇を凝視させられた事でした。
私は、こうして初めて乱歩氏の偉大さを知ったのでした。硝子窓が深夜にワナワナとふるえるようなポーのペンに対して、眼の球が白昼にトロトロと流れ落ちるような乱歩氏の筆が対立している事を初めて知ったのでした。
ポーが地上に残したモノスゴイ薬品のにおいに対して、乱歩氏が生み出すオドロオドロしい黒砂糖の風味が存在している事を、生れて初めて教えられたのでした。
私はソレ以来、江戸川乱歩というペンネームの安っぽさを、忘れてしまったのでした。