Classici giapponesi con furigana
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えどげいじゅつろん
江戸芸術論
永井 荷風
Leggi 江戸芸術論 (えどげいじゅつろん) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 85.130 caratteri · 167 schermate
滑稽諧謔は徳川氏の治世に及び上下一般を通じていよいよその時代の精神をなすに至るの観あり。浅井了意戸田茂睡井原西鶴の著作いづれもその証となすに足る。試みに明暦三年江戸大火の惨状を記述したる『武蔵鐙』を見よ。一市人酔中火災に遇ひ長持の中に入れられて難を逃れ路傍に放棄せらる。盗賊来つて長持を破るにその中に人あるを見て驚いて逃ぐ。酔人目覚めて四顧焦土となれるを見その身既に地獄にあるものと誤りなす一条の如きは、即ち仏教的悲哀と滑稽との特徴をして甚顕著ならしめたるものなり。戸田茂睡が江戸名所の記『紫の一本』、浅井了意が『慶長見聞記』等また然り。『紫の一本』上野車坂の条を見んか、
この坂は廻りもせず、めぐりもせず、なぜに車坂といふぞ。理をつけて答へよといふ。遺佚答へてこの車坂は二つありやといふ。陶々子がいやこの坂ばかりにて一ぢやといふ。遺佚がいふ車二つあらばまはるべし、一つならばまはらぬはずよといふ。折ふし夕風涼しく行袖を留むるやうなれば遺佚がよむ。
あちこちとめぐりてこゝに車坂
打くたびれて腰をひくなり
下つて安政大地震の事を記載せし『安政見聞録』を見るにこの変災を報道記述するに煎薬「妙ふりだし」