Classici giapponesi con furigana
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ちんもくのとう
沈黙の塔
Leggi 沈黙の塔 (ちんもくのとう) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6131 caratteri · 12 schermate
孝子でもなければ順民でもない。ニイチェが頭のへんな男で、とうとう発狂したのは隠れのない事実である。
芸術を危険だとすれば、学問は一層危険だとすべきである。Hegel 派の極左党で、無政府主義を跡継ぎに持っている Max Stirner の鋭利な論法に、ハルトマンは傾倒して、結論こそ違うが、無意識哲学の迷いの三期を書いた。ニイチェの「神は死んだ」も、スチルネルの「神は幽霊だ」を顧みれば、古いと云わなくてはならない。これも超人という結論が違うのである。
芸術も学問も、パアシイ族の因襲の目からは、危険に見えるはずである。なぜというに、どこの国、いつの世でも、新しい道を歩いて行く人の背後には、必ず反動者の群がいて隙を窺っている。そしてある機会に起って迫害を加える。ただ口実だけが国により時代によって変る。危険なる洋書もその口実に過ぎないのであった。
* * *
マラバア・ヒルの沈黙の塔の上で、鴉のうたげが酣である。
(明治四十三年十一月)