Classici giapponesi con furigana
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Leggi 河伯令嬢 (かはくれいじょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.763 caratteri · 68 schermate
……
女神の堂に、あんなに、ばらみの、たぼみのが有ったのを見ない前だと、これだけでも薄気味が悪かったでしょうのに。――そんな気はちっともなかった――ただ、畝どなりの廃畑をよく見ると、畳五枚ばかりの真中に、焼棄の灰が、いっぱい湿って、淀んで、竹の燃えさしが半ば朽ちて、ばらばらに倒れたり、埋れたりしています。……流灌頂――虫送り、虫追、風邪の神のおくりあと、どれも気味のいいものではない。いや、野墓、――野三昧、火葬のあと……悚然とすると同時に、昨夕の白い踊子を思い出した。さながらこの蛙に似ている。あっけに取られた時でした。
(やあ――やあ――やあ――)
と山裾の方から、野良声を掛けて、背後の畝を伝って来た、鍬をさげた爺さんが、
(やあ、お前様いけましねえ。いけましねえ。)
慌てて挨拶した。
(どうも済まない。)
(やあ、はい、詫びさっしゃる事は何にもねえだがね、そこに久しく立っていると瘧を煩らうだあかンな、取憑かれるでな。)
(ええ、どうしてだい。)
(何、お前様。)
と、榛の樹から出て来ながら、ひょい、とあとへ飛退った。
(菜売がそこで焼死んだてばよ。)
(焼死んだ。