Classici giapponesi con furigana
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Leggi 河伯令嬢 (かはくれいじょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.763 caratteri · 68 schermate
祝って、千成百成と言いました。絢爛な薬玉を幾条も聯ねたようです。城主たちの夫人、姫、奥女中などのには金銀珠玉を鏤めたのも少くありません。
女神の前にも、幾条か聯って掛っていた。山の奥の幽なる中に、五色の蔦を見る思があります。ここに、生りもの、栗、蜜柑、柿、柘榴などと、蕪、人参、花を添えた蔓の藤豆、小さな西瓜、紫の茄子。色がいいから紅茸などと、二房一組――色糸の手鞠さえ随分糸の乱れたのに、就中、蒼然と古色を帯びて、しかも精巧目を驚かすのがあって、――中に、可愛い娘の掌ほどの甜瓜が、一顆。
嬉しくなって、私が視入った事は申すまでもありますまい。
黄に薄藍の影がさす、藍田の珠玉とか、柔く刻んで、ほんのりと暖いように見えます、障子越に日が薄く射すんです。
立って手を伸ばすと、届く。密と手で触ると……動く。……動く瓜の中に、ふと、何かあるんです。」
「――中に――」
筆者は思わず問返した。
「中に何だかあるんです。チリン、チリンと真綿に包まった、微妙な鈴のような音がしました。ああ、女神の簪の深秘に響くというのは、これだと想って、私は全身、かッとほてりました。」