Classici giapponesi con furigana
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じんだいしのけんきゅうほう
津田左右吉歴史論集
津田 左右吉
Leggi 津田左右吉歴史論集 (じんだいしのけんきゅうほう) di 津田 左右吉 (つだそうきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 117.964 caratteri · 229 schermate
上代に朝鮮半島の全部もしくは大部分が日本に従属していたようにさえいうものがあるらしいが、それが事実でないことは明白である。あるいはまた日本民族は一家族から分れたものだという。そんなことのあり得べきはずがないことは、少し考えて見れば直にわかろうではないか。ところが世間では、こういう事実に背いている言説を前提として、だから日支は一致しなければならぬ、だから朝鮮人は日本に服従すべきものである、だから――というような説法をする。よしこの前提が間違っていないにしても、この「ある」から「しなければならぬ」を抽き出すことが、また甚だ怪しい論法であるが、それはそれとしても、前提そのものが既に間違っているのである。日本と支那とが協力すべきものであるならば、それにはそれだけの実際的な理由があるべきはずである。日韓併合にも当時の形勢上、そうしなければならぬ実際上の必要があったからであろうと思う。虚構を基にした空疎な説法をする必要はない。日本は家族制度の国だとか、日本人の国民的精神は『古事記』で定まっているとかいうようなことも、畢竟これと同じ性質のものである。現在の事実、現に人々の心を流れている生きた感情を基礎とせずして、空疎な理窟を構造し、それによって人を支配しようというのは、徳川時代の学者などの通弊であったが、今日でもなお