Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

チョッ、ジレッタイネー、早々としないと姉さん知らないから宜い」

「そんな事云うならBridlepath と云う字を知てるか、Iwasatouruncle's ト云う事知てるか、Iwillkeepyour……」

「チョイとお黙り……」

ト口早に制して、お勢が耳を聳てて何か聞済まして、忽ち満面に笑を含んでさも嬉しそうに、

「必と本田さんだよ」

ト言いながら狼狽てて梯子段を駈下りてしまッた。

「オイオイ姉さん、シャツを持ッてッとくれッてば……オイ……ヤ失敬な、モウ往ちまッた。渠奴近頃生意気になっていかん。先刻も僕ア喧嘩して遣たんだ。婦人の癖に園田勢子と云う名刺を拵らえるッてッたから、お勢ッ子で沢山だッてッたら、非常に憤ッたッけ」

「アハハハハ」

ト今まで黙想していた文三が突然無茶苦茶に高笑を做出したが、勿論秋毫も可笑しそうでは無かッた。シカシ少年の議論家は称讃されたのかと思ッたと見えて、

「お勢ッ子で沢山だ、婦人の癖にいかん、生意気で」

ト云いながら得々として二階を降りて往た。跡で文三は暫らくの間また腕を拱んで黙想していたが、フト何か憶出したような面相をして、起上ッて羽織だけを着替えて、帽子を片手に二階を降りた。